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俺の体は限界だった。


体力だけには自信があったのだが、


長い逃亡生活で疲れがたまっていたのだろう。


少しだけ横になるつもりが


すっかり眠ってしまったようだ。


気が付くと警察に取り押さえられていた。


太い腕で荒々しく体を押さえつけられ


身動きが取れない。


警察の方に目をやると見覚えのある顔だった。


長年俺を追っている男だ。


ふっ、しつこい野郎だ・・・


抵抗はしなかった。


もちろん、逃げ出したい気持ちはあったのだが、


どういうわけか、


体がいう事を聞いてくれないの。






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ある日曜日。


特に予定もなかったのでレンタルしていた映画を見る事にした。


ソファに横たわりテーブルに広げたポテチに手を伸ばす。


そんな感じで映画を見ていたのだが


仕事で疲れていたせいか


ほどなくして眠ってしまった。


時折テレビから聞こえてくる大きめの音で薄ら意識がもどりかけたりしたが、


体を起こす事はなかった。


しばらくたったであろうか


突然激しい音が私の耳につき刺さった。


何かがぶつかったような大きな音だ。


とても激しい音。


何かが高い所から落ちた感じだった。


ふと画面を見ると貞子がテレビ画面から這い出てくるところだった。


しかし、さっきの音がテレビから聞こえたもので無い事はわかった。


一体何が起こったのか?


さっきの衝撃で心臓が激しく波打っている。


まわりを見渡すと床に割れたガラスが散らばっていた、


そして、その横には掛け時計がうつ伏せの状態になっていた。


掛け時計が落ちた・・・


なんで・・・


そこには何とも言えない違和感があった。


それは、どうしてこんな事が起こったのかという疑問と


さっきから誰かに見られているような感覚に対してだった。


ふと、天井を見上げる







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一瞬心臓が止まりかけたが、


しばらくして全て納得した。






うちにはお嬢様がいる。


わがままで一人では何もできないお嬢様。


私はお嬢様が小さい頃からずっと身の回りの世話をしてきた。


お腹がすいたと言われればお菓子を持っていき、


宿題がわからないと言われれば一緒に考え、


さみしいと言われれば気の済むまでそばに寄り添った。


お嬢様と私はいつも一緒だった。


しかし


最近はお嬢様と一緒に過ごす時間が少なくなっていた。


それは、お嬢様が大きくなったから。


学校に行くようになり、友達も増え、ボーイフレンドも。


それだけお嬢様が成長したという事だ。


いずれこういう日が来るとわかってはいたが、


いざ本当にそうなるとこんなにもさみしいのか・・・






「ほら!何ボーっとしてるの、もう前に進めないよ」






お嬢様の元気な声で我にかえる。


目の前にはフェンスがあった。


そうだ、今日は久ぶりにお嬢様と遊んでいたのだった。






「すみません。それにしてもだいぶ重くなりましたね、お嬢様」


「ひっぱたくよ、あんた」


「いや違います、そういう意味じゃなくて。まいったな、はは」






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●トナリグミ  ●Author→組長

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