ゆう子はともかく、さっき電話で話したカオリがなぜ私の家にいるのか。

電話で話した感じから、彼女は自分の家にいるもんだとばかり思っていた。

なのにカオリは私の目の前にいる。

一体どういう事なのか?

ベットで寝ているゆう子を起こし、本当の経緯を説明してもらった。



まず、飲み会。

ここは私も少し記憶が戻っている。

だいぶ飲んで酔っ払ったところまではなんとなく覚えている。

問題はその後だった。

際限なく酒をあおった私は完全に酔っ払い、踊り狂い、5分おきにトイレに行き、

挙句店員をナンパし始めた。

ほう。

そして大声で騒いでいたところ店員に注意されテンションが下がる。

しばらくおとなしくしていたが、今度は吐き気が襲ったらしく席を立った。

そしてそのまま行方不明になった。

その後、カオリとゆう子の2人で店の周囲を探したが、

めんどくさくなり、私のアパートで待機する流れで今に至る。

と、こんな感じ。



つまり、行方不明になったのはゆう子ではなく、私だった。

そしてまんまとカオリとゆう子のどっきりにひっかかったのである。




これは大学時代の話である。

今思い返しても少しイラっとくる話ではあるのだが、

この当時の私は、2人を怒る気はまったくなかった。

なぜなら、

そうなった原因は深酒をした私にあるわけだし、

何よりゆう子と間違いを犯さなくて良かった、という気持ちの方が

はるかに大きかったからである。



今になって思う。

留守中の人の家に勝手にあがり、自分の家で寝るかのように

下着をさらけ出して寝てしまうものなのかと。

あれこれ勝手に部屋を物色し、カップラーメンを食ったり、

隠してあったエッチなビデオ的なものを引っぱり出して鑑賞するものなのかと。

そう、思うわけである。



女性とは恐ろしい生き物である。

そして友達の下着を見て軽く前かがみになりかかった私は

最低な生き物だという事である。

●その後の話


たくみな話術で私を混乱におとしいれたカオリ。

彼女は「かとうれいこ」似の綺麗系の女性だ。

ブランドものがすごく好きで、携帯ストラップがヴィトンだった事を強烈に覚えている。

現在の彼女は田舎の山口に帰省した後、

就職せずにカナダに留学したとの事。

その後の情報は入ってきていない。




人のベットで下着のまま寝ていたゆう子。

実は本上まなみ似でかわいかったりするから女はわからない。

彼女は現在福島の田舎でOLをしているらしい。



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●トナリグミ  ●Author→組長

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