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コピペミドル。


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翌日が休みだったトシオ君は、お酒とかつまみとかを買おうと会社帰りに近くのコンビニに寄った。深夜で雨降りだったためか店内にはお客がいない状態だった。彼は、傘を入口に置き早速店内を物色し始めた。


そして目当てのお酒とおつまみ、朝食のパンなど、いつもよりちょっと多めにカゴに入れていった。おおよそ1,500円くらいの買い物だろうと、トシオ君は思っていた。そして、会計の時。彼は「五千円札」をレジに渡した。すると店員が「一万円のお預かりです」と言った。


トシオ君は驚いた。何が起こっているのか一瞬わからなくなった彼だったが、店員は受け取った五千円をレジの1万円の列に入れ会計を続けた。彼は自分の目を疑いつつも店員の次の言葉を待った




「8,250円のおつりになります。ひとまず8千円と…」




おつりを渡してもまだ店員は気付かない。「勝った」トシオ君は頭の中でそう思った。そして「ありがとうございました」という店員の声を背にやや足早に店の外に出た。その瞬間だった。外でゴミの整理をしていた店員が彼を呼びとめたのだ。




「あ、お客様!」




ビクンと反応したトシオ君。しかしここまできたら白を切るしかない、そう思った彼は呼びかけを無視し突然走り出した。




「あの!お客様!!」




トシオ君は振り返らなかった。店には俺しかいなかったけど、今ここで店員に呼ばれているのは俺じゃない。そうだよ。もうこんなコンビニこないし。逃げちゃうべ。うん、そうしよう。トシオ君は店員が追ってこれないよう強引に道路を横断しようとした。そしてトシオ君が道路を渡ろうとした次の瞬間、目の前を猛スピードで車が通り過ぎた。


「うわぁぁっ!!」間一髪のところで車を避けたトシオ君だが、よけた勢いで体勢をくずし電柱に激突。肩と頭を強打した。うずくまるように歩道にしゃがみこむトシオ君。コンビニの店員がかけよりトシオ君に声をかけた。




「だ、大丈夫ですか?」


「あ、あの大丈夫です…すいません。あの逃げたわけじゃなくて、あの、すいません。全然大丈夫ですから、あの…」


「傘をお忘れですよ」




トシオ君はビニール傘を片手にそのまま救急病院に向かい、そして頭を6針縫った。




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(終)
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