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ショート。


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仕事の打合せで、ある小学校に訪問した時。
車を降り校舎付近をテクテク歩いていると、下校途中だと思われる小学3年生くらいの男子生徒とすれ違った。どういうわけかその子が私の事を凝視しながらすれ違っていったので、何となくその事が気になり、さりげなくそのこの方を振り返ってみると、その子も私と同じように振り返りこちらの方を見ていた。


その子は、何とも言えない表情をしていた。カッと目を見開き、不安と驚きが入り混じったような、まるで見てはいけないものを目撃してしまったぞとでも言いたそうな、そんな顔をしていた。ほんの一瞬の出来事ではあったが、2人の間を不思議な空気が包んでいるような気がした。そして私がその子に挨拶をしようとした瞬間、その子は突然




「うわぁぁぁぁぁああぁぁ!!!」




という叫び声を発しながら校門の方へ猛ダッシュしていった。ランドセルをガッサガッサ揺らしながらいちもくさん。グラウンドでサッカーをしていた少年達や、鉄棒をしていた少女達も異変に気付いたようで動くのをやめて私の方を見ていた。なんと言うかものすごく警戒されている雰囲気だ。


どうやら私は不審人物として子供達に認識されるらしい。髪はボサボサで無精ひげをはやし、小汚い作業服を着た180cmを超える巨大な中年。校舎のガラスに映った自分の姿を見ると確かに不審だ。少年少女を狙った犯罪が増加している昨今、客観的に見ると私は小学校にいてはいけない存在なのかもしれない。叫び声と共に逃げ去ったその子は、一度も振り返る事なく一気に校門を駆け抜けていきました。


家に帰ってからカミさんにその話をしたら「私は見慣れちゃってるからなぁ」だって。その気持ちはわからんでもないが、それはそれで悲しいぞ。




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(終)


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