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R-1グランプリ2009のレビュー。
お笑い好きの個人的意見です。悪意はありません。

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【夙川アトム】10位/622点
・キャラのうざさと業界用語と紙芝居を組み合わせたところが面白かった。携帯電話と紙芝居の構成もよい。業界用語特有のわかりづらさを逆手にとったような笑い。一回聞いただけではすぐに理解できないが、それが脳内でずっぽりはまった時に時限爆弾のように1テンポ遅れて笑いがくる。そう考えると若干テンポが速いような気がする。


【岸学】9位/ 634点
新ネタと言えどすでに同パターンのネタの露出が多く賞レース向きではない。面白くないわけではない。ただ、食傷気味のジャックバウアーネタを爆笑ネタに仕上る事はもはや不可能なのでは。今年は大型スーパーやパチンコ屋などの営業で引っ張りダコになりそうだが、反面芸人としての賞味期限を食いつぶされそうな気もする。丸パクリでもいいからジャックと同じような新しい笑いを作りだして欲しい。


【バカリズム】3位/672点
・頭のいい馬鹿さ加減が絶妙だった。彼のネタはどのネタも設定やキャラ自体は正統派なんだけど、飛んでくる言葉がいつも突飛で裏切られる。フリップの雰囲気もいい具合にシュールで活きていた。「北海道」を「持つ」という全く想像していなかった方向からのつかみで心を奪われ、最終的に県を持つ為に県を使うというあまりにも馬鹿馬鹿しい発展に食べていたポテトチップスを吹き出した。面白かった。物足りなかったのは「持つ」という事だけを特化して発展させていった事。それだけで押し切れたとも思えるが、「持つ」だけではなく「乗る」とか「飼う」とか他の展開があってもよかったと思う。


【エハラマサヒロ】2位/675点
原曲の崩し方がうまく、何より歌自体がうまかったと思う。変にうまい。審査員の誰かも言っていたが、笑い寄りではなく歌を聞かせる方が強すぎた気がする。歌でテンポを持たせ、MCで抜く。緩急はあったが笑いが印象に残らなかった。残ったのはキャラのうざさと歌のうまさ。器用な笑い。伸びシロがありそうだが粗削りな印象を持った。


【鳥居みゆき】8位/642点
ちょっとポカーンとなったが、よく練られたシュールキャラだと思った。江口氏も言っていたが展開がしっかりしていた。彼女のネタを見るといつも感じるの事なのだが、好不調の差が非常に激しい。何というか「つかみが全て」みたいなところがある。つかめさえすれば、力技でも笑えてくるキャラの面白さがあるのだが、つかみきれないと置いてけぼりになる。今回のネタはどっちつかずだった。笑えなくないがねじ伏せられるまででもない、といった感じ。ただ意外とわかり易いネタもある中でこのネタを決勝に持ってきたところを評価したい。一貫したあのキャラでよくやっていると思う。


【鬼頭真也】7位/645点
カテゴライズが面白い。この手のネタは笑いの他に完成度を求められるのでハードルは低くない。感想としては面白いではなくよく考えたね、もう一つ抜きに出る発想が欲しかった。ただ見る側の知識というか知らないとわからない(笑えない)ニッチなネタをぶつけてきたところは評価したい。嫌いではないタイプの笑いなのでとことこん突き詰めてもらいたい。


【サイクロンZ】6位/662点
ネタの構成というか順番でもうちょっと面白くなったような気がする。「僕は黄身だけを傷つけない」のくだりは最後に持ってきた方が良かっただろうなあ。ネタは並列的だが発想は評価できる。わき毛を処理しているのが気になった。


【COWCOW山田】3位/672点
・ほっこりした。全ネタの中で一番印象に残った。設定、キャラ、展開、雰囲気それぞれに笑いの要素が組み込まれておりネタの完成度の高さを感じた。終盤はフリップをめくるのが待ち遠しくさえ思えた。特に動物しりとり歌のくだりは秀逸。伊勢丹じゃない人があんな癒しワールドの持ち主だったとは驚きだった。あのエコーは卑怯だ。


【あべこうじ】5位/663点
・面白かった。一貫した漫談スタイルではあるが、テンポの緩急が心地よく、うざいんだけど何か憎めないキャラに好感がもてた。言葉遊びや被せ方、抜き、展開、オチ。安心して見れるし笑える。ただフレーズのパンチ力に爆発的なものがない。ここが弱点。でも個人的にはそういう笑いも好きだ。この人には是非英語を覚えてアメリカのスタンダップコメディに挑戦してもらいたい。


【中山功太】優勝/683点
・辞書を単語からではなく説明から読んでいるような感じのネタ。まさかのあるあるネタ。しかもカンペ。1つ1つのネタの面白さはあったけど並列的、ずっと同じ展開。さすがに飽きた。ブツ切れのネタが淡々と同じペースでそれが展開もなく最後まで続く。見ていて辛くなった。せめて半分くらいから時報のテンポを上げるとか、1つ1つのネタが繋がっていて最終的に物語になるとか、笑いを盛り上げる展開が欲しかった。笑う-変な間-笑う-変な間…では笑いの量は増えていかないんじゃないだろうか。いい意味ではなく、彼のネタは1つの発想を最後まで引っ張り過ぎる気がする。


【感想】
いまいち盛り上がりにかけた。1回のネタで優勝を決めるシステムなら、ネタ後は審査員の感想だけにして点数は最後にまとめて発表した方がいいと思う。順番の有利不利が大きすぎる。個人的にはM-1のような上位三組の勝ち上がりで決勝が好ましい。審査員の選考も考えものだ。ゲスト的な審査員は不要だと思う。失礼とまでは言わないが点数の付け方が謎すぎる。最後のネタでもないのに100点とか、なんなの。まだまだ考慮し直すべき点が多い大会だと思った。

ネタに関して言えば目立ってすべってる人もいなかったし、緊張してガチガチになっている人もいなかったと思う。ネタの種類に変な縛りがないのは悪くない方向性だと思う。


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【番組順位】
中山>エハラ>バカリ=山田>あべこ>サイク>鬼頭>鳥居>岸学>夙川

【個人順位】
バカリ=山田>あべこ>エハラ=鳥居=サイク=鬼頭>夙川>中山=岸

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(終)

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