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夏休みに友達と行った小旅行。

自転車でどこまでいけるか

計画も、地図も、お金も、何も持たずに国道をひたすら突き進んだ。

その途中、ずっと先まで見下ろせる大きな下り坂に遭遇。

自転車はペダルを漕がなくてもひとりでに進んでいく。

みんな両足をペダルから離し、坂の風を体全体で浴びた。

何もしなくても勢いよく進む自転車、逆立つ前髪

ゴーッという風の音が耳を刺激した

自分は今、世界一早いんじゃないかと思った。

抜けるような青空の下

汗一杯になりながら僕らは進んだ。




今大人になってあの大きな下り坂を電車の窓から見下ろす。

家から電車で3個目くらいの場所だった。

子供の頃感じたほど、大きくも長くもない下り坂。

でもあの時は永遠だと思えるほどこの坂は果てしなく長く、大きかった。

今もあの坂を自転車で滑り落ちる子供達がいる。

楽しそうに嬌声を上げながら。

彼らもいつの日にか思うのだろうか。

今、大人になってどれだけお金や時間を使って遊んでも、

あの大きな坂を下っていた時の楽しさは、もう二度とは味わえないと。

もう二度と、友達と笑いながらあの坂を、自転車で下る事はないだろうと。

あんなにバカで、下らなくて、無鉄砲で、楽しかった事はもう二度とないだろうと。



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(終)
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