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俺は混乱していた。
 
言葉を発する事もできず、手足の自由もきかない。

今の俺にできる事はただ天井を眺める事だけだった。

窓から入ってくる風がゆっくり天井ファンを回す。

部屋は水を打ったように静寂に包まれていた。



――昨晩の事

手がけていたプロジェクトが終わった事もあり

俺はプロジェクトを手伝ってくれた後輩を誘い近くの居酒屋で飲んだ。

上司の悪口やら他愛も無い話で盛り上がり、お酒もいい感じで進んでいった。

普段であれば、酒の定量も読み違える事はないのだが、

疲れがたまっていたせいか、昨日はその上限がわからなくなっていた。

私が覚えているのは、トイレに立ち

席に戻る途中で7杯目のハイボールを注文したところまで。

それ以降の記憶は、ない。

次に目が覚めた時には知らない部屋のベッドに横たわっていた。



俺は状況を把握するのに必死だった。

単純に考えれば、酒を飲みすぎて記憶がなくなっただけなのだが

今回俺を混乱させているのは、そういう事ではない。

問題なのは、

なぜ俺がパンツ一丁なのかという事と

なぜ後輩も一緒にいるのかという事だ。

俺は搾り出すように彼女に聞いた。



「セーフ?」





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