俺はいつもひとりだった。

家にいてもひとり。

外を歩いてもひとり。

仕事をしていてもひとり。

今日も同じ。

いつもの事、わかってる。

俺は変わらずひとりだ。

なのに、今日は涙がとまらない。

なぜだろう。

寂しい?

いや、そんな事はない。

情けない?

今更なにを・・・

じゃあ、この涙はなんなんだ。

俺はポケットからしわくちゃのハンカチを取り出し

涙をぬぐった。

朝もやがよけいに曇って見える。

次の電車が来たらさよなら。

もうこの街に戻ってくる事はない。

18年。

長かったような、短かったような

世話になったような、そうでもないような・・・



見送りなんてものはない。

まあ、

この町には俺一人しかいないから当たり前と言えば当たり前。



ああ・・・

そういう事か。





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俺は人に会うのが怖いんだ
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●トナリグミ  ●Author→組長

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