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ある春の日。

僕が、散歩をしていると

丘の桜の下にみーちゃんの姿が見えた。

みーちゃんは、見たことのない野良と話している。

その光景を見た瞬間、僕の心は不安な気持ちになった。

みーちゃんは、とても困っている様子だった。

いてもたってもいられなくなった僕は、みーちゃんのもとへ駆け寄った。

みーちゃんが僕に気付くと隠れるように僕の後ろへ回った。

どうやら野良に強引に言い寄られていたらしい。




「おうおう、英雄様の登場ですか。」

「あなたが誰だか知りませんが、嫌がっている子にちょっかい出すのは止めて下さい」

「てめえには用はねーんだよ!消えろ」




野良は今にも飛び掛かってきそうな勢いで僕をにらみつけている。

どうやら口で言って理解してもらえる相手ではなさそうだ



「みーちゃん逃げて」

「でも・・・」

「いいから早く逃げて!」



僕はみーちゃんに逃げるように伝えた

本当は僕もみーちゃんと一緒に逃げたかったけど、

僕が残った方がみーちゃんが逃げれる可能性が高い。

僕は覚悟を決めた。






―――10分後

僕は初めてみーちゃんに会った時の事を思い返していた。

雪のように白く気品のある毛並、

みんなを幸せにする優しい笑顔。

僕は出会った瞬間からみーちゃんが好きだった。

一目ぼれというやつだ。

だけど、いまだにみーちゃんに気持ちを伝えられないでいる。

今年こそはと思いながら3回目の春を迎えてしまった。

あたりを見渡すと

丘の桜は満開だった。



「ちゃんと逃げられたかな・・・」



町の景色を見下ろしながら

僕はそんな事を思っていた。





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