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私と「彼女」との付き合いは、あくまで仕事上での付き合いだった。

ある時は、材料の発注であったり、ある時は書類の提出願いだったりと、

いわゆる業務的なやりとりをかわすだけであった。




彼女との、このやりとりは入社以来6年間続いている。

建築業という仕事柄、急な依頼などが少なくないのだが、

取引業者の事務員である彼女はいやな態度をする事もなく、

いつも献身的に協力をしてくれている。

そして、このやりとりは全て「電話」で行なわれている。




「お電話ありがとうございます!〇〇産業の細川田りさ子です」




語尾に「☆」がつきそうなテンションの彼女は、いつも明るく元気だった。

なぜいきなりフルネームを名乗っているのか謎ではあるが、

特筆すべきは電話越しに聞こえる彼女の声なのである。

これがまた、そっくりなのだ。




「ほしのあき」の声に。




ちょっと鼻にかかった声と、テンションの無駄な高さ。

最近露出が減っているので、ピンと来ていない方が多いかもしれないが

まさに彼女の声は「ほしの」にそっくりだったのである。

私はこのタイプの声が嫌いではない。




私は、そんな彼女の声を聞けるかと思うと、

大して必要のない材料を注文してみたり、わざと注文数を間違えてみたり、

と変態丸出しで彼女に電話をかけていた。

そして私は彼女の声を聞いていくうちに妄想がどんどん膨らんでいった。




もしかしたら顔もほしのあきに似てるんじゃないか、とか

実は水着で電話してるんじゃないか、とか

下手すると水着も着てないんじゃないか、とか

とにかく彼女が一体どんな顔しているのか、

声と同じようにほしのあきに似ているのか、非常に気になっていったのである。





そこで私は、彼女の事を良く知るという会社の先輩に、

彼女がどんな顔をしているのか聞いてみた。

するとこんな答えが返ってきた。




「顔は柴田理恵に似ているよ」




なんとなく嫌な予感はしていた。

声はかわいいのに、容姿が残念な女性とか結構いるし、

期待しすぎると、ショックがでかくなると思っていたから

ある程度の覚悟もしていた。

しかし、私の受けた精神的ショックは相当なものだった。




まさか、おばさんだったとは・・・




現在も、彼女とのやりとりは続いている。

これからも変わることはないだろう。

私の彼女への応対がちょっと無愛想になった気がしないでもないが、

私はそれでいいのだと思う。



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●トナリグミ  ●Author→組長

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